復習のプロフェッショナルになろう(第1回)
間違いには種類がある
テストを復習する上で,「間違い」に注目することはごく自然なことで,間違った内容を次に間違わないようにすることは大事だ。模擬テストや定期テストでバツになった問題でも,なぜバツになっているかを考えたことはあるだろうか?間違いの種類は大きく2つに分けられる。自分の答案を見て,自分はどんな間違いをしていたかを考えてみよう。
1 ケアレスミス
・途中計算ミス
・漢字のミス
・単位のミス
・スペルのミス
・書き写しのミス
2 本質的なミス
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内容理解の不十分さ,あやふやさからくるミス
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解き方,公式や定理の使い方がわからない…
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覚えていた単語・内容が思い出せない…
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ちゃんとテスト前に覚えていなかったから解けなかった…
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時間配分のミス
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解けるのに,時間切れで間に合わなかった
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このように,一言で「ミス」といっても,いろんな原因による間違い・ミスがあることがわかるだろう。ミスを減らすためには,これらの原因を解消することが必要だ!
ミスをそのままにしないで!
答えを見たとき,採点された答案が戻ってきたとき,
「間違えてしまった!次は気を付けよう…。」
と思っても,同じような間違いをしてしまうことがよくある。
間違えたことは知識を訂正しないと間違えたままだし,わからないことは,復習しない限り今後もわからないままだ。
たとえば,3年の一番初めのテストで間違えた問題があるとしよう。ここで,復習しない人はそのまま次のテストでも同じ間違いをする。理解するまで復習をした場合では,似た問題が出たときに,正解することができる。このように,復習したかどうかで,その後の成績に差がでる。
ミスはその都度解消しておかないと,ちりも積もれば山となってしまう。わからない内容が今後増えなければよいが,3年生でまた新たなことを学習していくと,わからない内容,難しい内容が必ずでてくる。入試直前になって,わからないことがたくさんあったら,それを解決していくのは大変だということが想像できるだろう。このような考えから,受験勉強は早めに始めるほうがよい,と言われるわけだ。
今後,「志望校合格」という喜びを得るためには,復習が重要だということを,肝にしっかりと銘じておこう。またその復習は早ければ早いほどいいことを覚えておこう。

模擬テストの復習が特に大事な理由
模試を復習する理由
「五ツ木の模擬テストを復習する理由」を一言で言えば,「高校入試本番で,学習した内容を思い出して,問題を解くため」だと言ってもよいだろう。「小テスト」や「定期テスト」でいい点をとるためはなく,「高校入試本番」というところがポイントだ。
定期テストや小テストとのちがい
学校の定期テストであれば,定期テストの範囲を再度復習することで,その単元の復習をすることができる。しかし,模擬テストは中学1年生や2年生で学習した内容についても出題される。
五ツ木の模擬テストの問題は,受験の専門家が近畿各地の高校入試の問題を徹底的に分析して作成した問題だ。出題範囲の決まっている学校の定期テストとは違い,中学校で学習した内容すべてを,高校入試レベルで出題している。つまり,中学校3年生4月~5月に学習した内容が出題される定期テストより,中学校1年生・2年生の内容も含めて出題される五ツ木の模擬テストは,受験までに身につけたい学力をつけるためには,良質な問題がそろっている。
もし,五ツ木の模擬テストで間違えたら,中学1年生や2年生で学習した内容について間違っているということだから,受験までに復習することで,中学1・2年生の内容もしっかりカバーできる。
また,中学1・2年生の内容は,中学3年生で学習する内容の基礎になっていることも多いから,模擬テストの復習をするのは,中学3年生にとって,一石二鳥の学習といってもいいだろう。
今回のまとめ
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復習をしなければ,覚えたことを忘れてしまう。
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間違いには種類がある。
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間違えた問題の復習は,早ければ早いほどいい。
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模擬テストの復習は最高の学習方法。
第2回は「五ツ木の模擬テストをどの問題から復習するか」,第3回は「五ツ木の模擬テストをどのように復習するか」について詳しく紹介する予定だ。お楽しみに。
模擬テストの結果に合わせて,あなたの弱点を補強する「五ツ木プラス」で効果的に復習しよう