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​復習のプロになろう(第6回)

​はじめに

「復習」をテーマにした特集をお届けしています。第5回では,模擬テストが終わったら,復習用のマークをつけることと,成績表が届いたら「モシあと」をチェックすることをお伝えしました。今回は最終回。模擬テストの具体的な復習方法について,一緒に考えてみましょう。

模擬テストの復習方法

1.問題を解きなおす

 模擬テストで解いた問題をもう1度解く。解けなかった問題はもちろん,解けた問題も解きなおしてほしい。なぜなら,学の問題では別解があったり,英作文の問題では異なる表現で書いたりするなど,模擬テストのときと同じように解くだけではなく,別の解き方がないかを考えて解くことで,自分の実力を高められるからだ。もちろん,模擬テストの時より,短時間で解けるようにしたい。
 解けなかった問題では,「途中まではあっていたのに間違えた」というミスを減らすために,どこで間違えたのか,なぜまちがえたのか,分析することが大事だ。
解きなおしをしても答えや解き方がわからないこともあるだろう。その時は,解答解説を見ながら,書き写すことから始めてもよい。その場合も,解説や途中式を全部書き写すのではなく,自分がわからなかったところにしぼってを写すようにしよう。

2.「教科書」を読む

 教科書では丁寧に説明されているから,間違えた問題の単元を探して読み返すことは有効だ。教科書に書いてある内容は確実に理解したい。難しいと感じたら,さらに前の内容まで戻って学習しよう。その際,授業で使ったノートやプリント,資料集とあわせて確認すると学習効果が高まる。

3.復習ノートをつくる

 間違えた問題をコピーして,一冊のノートやルーズリーフにまとめる。このノートは「作って終わり」ではなく,何度も自分の苦手分野のページを振り返るためのものだ。苦手分野は,問題を解くための十分な知識が身についていないことが多い。だから,知識が身につけば,少しずつ得意に変わっていくはずだ。何度もノートを見て,記憶を定着させよう。また,単語帳などのツールを自分でつくるのもおすすめだ。

復習は1人でするもの,と思わなくてもOK 

先生に聞く

 わからなければ,学校や塾の先生に聞いてみよう。きっと親切に教えてくれるはずだし,聞いていてわからないところは,すぐに質問ができるから,納得するまで尋ねよう。ただし,すぐに先生に聞くのではなく,自分で1度考えてみて,わからない点について聞くようにすると,さらに復習の効率が上がる。

究極の復習は,「他の人に教えること」

 「人に教えることによる学習」は,効果が非常に高いことが研究でわかっている。自分が学習したことを簡単にまとめて,友だちや家族に「プチ授業」をしてみよう。他の人に説明すると,人に教えた経験が記憶に残りやすいため,「プチ授業で説明したところだな」と思い出しやすくなる。はじめは,うまく説明できないかもしれないが,自分の理解が深まるにつれ,よりわかりやすく説明できるようになるはずだ。

 また,プチ授業をするときは,内容を図や表などにまとめ直すとよい。こうすると,知識どうしが結びつき,より記憶が強固になると言われている。

 復習の方法はほかにもたくさんある。自分に合った復習方法を見つけよう。

 復習をする上で大事なことは,「この問題はもう間違えないぞ!」という気持ちを持ちながら復習することだ。なんとなく教科書を読んだり,復習ノートを作るだけの「作業」になったりしないように気を付けてほしい。

今回のまとめ

  • 復習方法は多様にある。自分に合った復習方法を探そう。

  • ​復習が作業にならないように気を付けよう。

 模擬テストの結果に合わせて,あなたの弱点を補強する「五ツ木プラス」で効果的に復習しよう

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おわりに

受験勉強は夏休みが大事!

 夏休みは,まとまった学習時間がとれる一番のチャンス。授業は先に進まないし,部活動を引退した人は,自分で使える時間が増える。これまでの学習内容を復習し,2学期以降の受験勉強へとつなげよう。

9月以降の「五ツ木の模擬テスト」は…

 9月,10月の模擬テスト会では例年2万6000人~2万7000人,11月の模擬テスト会では,4万7000人以上が受験する。入試はライバルとの戦いだから,受験者数が増えると,不安になることもあるだろう。でも,これこそが「入試を受ける」ということ。「受験勉強」は自分との戦い。コツコツと学習を続けていけば,必ず結果が出るはずだ。
 9月以降の模擬テストでも,中1内容から中3内容まで,幅広い分野からの出題を予定しているので,毎月模擬テストを受験し,学力を高めてほしい。

 6回にわたってお届けした「復習のプロになろう」も今回が最終回。第1回で,「復習はどんなことをしている? 」と質問した。今,同じ質問をしたら,復習の方法やコツを答えられるようになっただろうか? 模擬テストが終わったあとに,「復習しなければ!」という気持ちが自然とわいてくるようになったら,もうキミは「復習のプロ」! テストを受けるたびに弱点を克服できる。これからも模擬テストを受験勉強・入試合格までのペースメーカーにして,入試にたちむか

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