受験生。この言葉には特有の緊張感があると思います。しかし,私は中学3年生になって間もない時期は焦りなどまったく感じておらず,新しい友達をつくることや,部活を楽しむことばかり考えていました。高校受験なんてまだまだ先の話,そう思っていました。私は塾に通っていなかったので,夏休み前に,母に五ツ木の模擬テストを受けるように言われました。五ツ木の模擬テストを受けたことで自分の実力を知れたので,するべきことが明確になり,より一層頑張ることができました。
そうして迎えた夏休み。苦手な数学と理科に焦点を当てて勉強しました。自分の中ではかなり努力したつもりだったので,2学期の初めにある学力考査と、私にとって2回目の五ツ木の模擬テストを,自信を持った状態で受けることができました。しかし,結果は悲惨なものとなり,学校の進路懇談では志望校に合格する可能性は低いと言われ,五ツ木の模擬テストの合格判定も夏休み前より下がってしまいました。このとき,初めて焦りを感じました。たくさん勉強したのに結果がついてこなくて,これまでとは比べ物にならない挫折を味わいました。
しかし,五ツ木の模擬テストの結果は,今後どこに重点を置いて学習すべきかも教えてくれたので,それを信じて勉強を頑張り続けました。もちろんその道のりは長いものでしたが,少しずつ結果が出てきました。最終的には無事志望校に合格することもできました。努力が報われることを身をもって感じました。
努力を続けるのは誰であっても難しいことです。中学3年生の1年間を悔いなく終えるためには,やはり最後まで頑張り続けられるかどうかにかかっているので,最初に志望校を選ぶときは現実的に考えるのではなく,心から通いたいと思った志望校を選んでほしいです。勉強を義務ではなく,自分の夢のための準備としてやってもらいたいからです。
また,苦手なことから逃げすぎないでください。苦手な教科の勉強をするときは基礎からやり直して理解力を深めてから,問題の難易度をだんだんと上げていく方法をおすすめします。苦手な教科はできるようになると少しずつやる気が湧いてきます。苦手なことをやりたくない気持ちはとてもよくわかりますが,それから逃げることで自分の将来の選択肢が減ってしまうかもしれません。一度自分のポテンシャルを信じてみてください。
そして,適度な休憩を取ることも心がけてほしいです。無理しすぎることはかえって体に悪いです。さらに,集中力が低下してきたときに休憩を挟むと切り替えることもできます。勉強も大事ですが,息抜きも忘れないでほしいです。
中学3年生の1年間は、不安になることも多いと思います。だからこそ,自信を持ち続けることが大切です。自分を信じなければ何も始まりません。学力は入試前日まで伸ばすことができます。成功している人は必ず努力しています。諦めずに前を向いて進み続けてください。応援しています。
T高校 A.Mセンパイ
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