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あきらめたらそこで試合終了


 私は,中学3年生になっても「受験生」という自覚がなく,夏休みになっても遊んでばかりいました。受験勉強をすることなく2学期を迎えると,中学3年生の勉強についていけず,2学期の学力テストでは自己最低点を取ってしまいましたが,10月の五ツ木の模擬テストでB判定,さらに順位も良かったことに私は安心してしまい,その後も受験勉強をすることはありませんでした。


 しかし,現実はそんなに甘くなく,11月の五ツ木の模擬テストではC判定となり,志望校内の順位は募集人数からはみ出る順位まで下がってしまいました。さらに,先生からもこのままでは志望校に合格できないと言われました。私は「手遅れなのかな」と思い,志望校を変えるか迷いました。ですが,11月末にあった志望校のオープンスクールに参加すると,「絶対にこの高校に合格したい」と思いました。そのときから「始めるのが遅くても勉強しよう」と考え,中学1年生の勉強から始め,受験勉強と定期テストの勉強を両立しながら着々と進めていきました


 冬休みは,人生でいちばんと言っても過言ではないほど勉強漬けとなりました。そのときのスケジュールは,7時30分に起床し,8時30分まで朝食をとったり,英語を聴いたりして過ごし,9時から12時30分までは家で自習し,昼食をとったあと,13時から 21時30分まで 塾の冬期講習を受けたり,自習をしたりし,24時に就寝するというものでした。


 このハードスケジュールを2週間続け,臨んだ2月の私立受験。結果は合格することができ,一安心でした。


 そして,公立受験までの残り1ヶ月をすべて勉強に費やしました。学校から16時に帰ると家で軽食をとり,休憩する間もなく塾へ行き,21時30分までひたすら勉強しました。待ちに待った3月の公立受験は本当に緊張しました。結果は「合格」 でした。自分の受験番号を見つけた瞬間,「頑張ってよかった」と涙が出ました。


 私のこの経験から言えることは,勉強を始めるのが遅くても,学力が志望校合格まで足りていなくても,勉強をすることは決して「無駄」ではないということです。もし努力が報われなかったとしても,それは今後に活かすこともできます。どんなことであっても努力をし続ける限り,可能性は1%ずつ上がっていきます。諦めるという行為がいちばん自分をダメにする行動であると私は思います。応援しています。


H高校 R.Aセンパイ

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