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自分 VS 不安


 「私,こんなんで大丈夫なん?」

 当時受験生だった私が『進学への道』に掲載されていたセンパイのアドバイスを読んだとき,先輩たちの努力に励まされると同時に,不安になったのを覚えています。なぜなら,自分の勉強法・努力の仕方が良いという自信を持てなかったからです。今受験勉強を頑張っているみなさんにも,きっとそれぞれの悩みや不安があると思います。しかし,私は,不安をうまく乗り越えられたからこそ,前の自分よりも成長できたと思います。受験を振り返り,私のどんな行動が自分の不安を和らげ,良い影響をあたえてくれたのか,みなさんに伝えたいと思います。

 結論から言えば,不安への対処法は大きく2つありました。1つは,「不安になる機会を減らすこと」,もう1つは「不安をうまく捨てること」です。

 では,具体的にどのようなことを私がしていたのか紹介します。1つ目は,自分がいちばん信頼できる勉強法を続けることです。今は,インターネットや書籍など,至るところで様々な勉強法が紹介されています。私は,新しい勉強法を見つけるたび,今の勉強法では損をしているような気がしました。しかし,勉強法の良し悪しの判断はできず,ただ自分への疑心だけが生まれていました。

 ですが,あるとき,どの勉強法がいちばん良いかなんて誰にもわからないと気がつきました。そこで,新しい情報は聞き流し,過去に教えてもらっていた,自分がいちばん信頼できると思った勉強法を続けることにしました。その勉強法を続けてみると,努力を積み重ねているという実感が湧き,不安は小さくなっていきました。

 2つ目は,受験を体験した人と直接話をすることです。そうすると,みんなも自分と同じような悩みや不安を抱えていたということに気づけました。自分の不安を客観的に見ると気持ちを整理でき,今やらなくてはいけないことが明確になり,勉強に集中しやすくなりました。また,先生と話をすると,どのような考えをもって授業をされているのかわかり,1つひとつの授業を自分から学びたいと思うようになりました。

 このような行動が,結果的に継続的な学習の原動力になったと思います。不安な気持ちが,最後には自己を分析する力や,自分の心と向き合う力を鍛えてくれました。改めて,自分1人の力だけではなく,家族や先生方の支えがあったから受験を乗り越えられたのだと思います。

 最後に,過去の自分をふくめ,みなさんに伝えたいと思います。

 「大丈夫やで! どんな努力も,未来の自分の力になる。だから,めげるな,頑張れ!」

K高校 1年 M.Yセンパイ

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